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2007年10月 6日 (土)

触れてはいけないこと

ヨーロッパに住んでいる時に、フランス人の年配方に教わった事を書いてみます。

フランスでは黙って食事をする人のことを「あの人は犬のように食べる」というそうです。日本で「犬食い」というと、お皿の上に覆い被さるようにして食べる格好を指しますね。犬食いスタイルの上に何も話さないのであれば、これはもうどうしようもありません。
かといって、何でも手当たり次第、思ったままに話すのもどうかと思います。

食卓においては、守るべき「禁句」があります。
政治の事、宗教の事、身体的特徴、この3つは話題にしないことは世界の常識なのです。
 政治の事を話し出したらキリがない。宗教も然りで、その人の問題だから話が広がらないし噛み合わない事もしばしば。食卓で「政治」を話題にする人の事を「ソープ・ボックス・オーレーター」というそうです。石鹸箱の上で演説する人、つまり似非弁士という意味なのです。自分の信仰する宗教について語ったり、特定の宗教を攻撃したりは、良くありません。場合によっては争いのもとになってしまいます。
何より良くないのは、他人の身体的特徴を口にすることです。

これらのタブーを破ったら、次の機会からは「あの人は不作法だから、お招びするのはやめましょう」と外されてしまいます。

年齢を重ねて解かるようになって来ましたが、人間も「群れ」作りの動物です。いつとはなしに社会的な群れが出来る様になるのです。人が二人いれば社会の始まりですから。

昔から「友は類を以って集まる」という言葉がありますが、考えてみるとずいぶん厳しい言葉だと思えます。食卓で不作法な話や振る舞いをするので、次の機会から排除されるような人々は、同じ様な価値観の同士で群れるようになる。「野良犬派」だの「スピンアウター」だのとイキがってみても、他人の迷惑に鈍感な、暑苦しい人間だと評価されてしまいます。
学ぶ事で知識を得て、それを身につけ教養・マナーと成す大切さを感じます。

「限られた人生です。テニスで言えば、返球しやすいように打ってくれる人との会話のラリーを楽しんだ方がどれだけ得かわからないですぞ。」という言葉は、印象に残っています。

もうひとつ、難しい禁句について。
それは、「特定の女性を褒め過ぎない事」。食卓に二人以上の女性がいる場合、ある女性だけが賞賛を受けたら、他の女性は面白くないに決まっています。それどころか、賞賛を浴びている女性のアラ探しを密かに始めるに違いない。もっと悪いのは、悔しさのあまりその女性に皮肉を浴びせるなどという寒々しい光景にもなり兼ねません。

「いや~、一人を褒めすぎて、結局二人に嫌われてしまってね~」とは、お洒落な老紳士(笑)。

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