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2008年2月

2008年2月27日 (水)

鯛の鯛

Photo 鯛の鯛って知ってますか?

全ての魚のカマの部分に魚の形をしている骨が有りますが、鯛の骨が一番綺麗な形をしていて、縁起物とされています。財布に入れておくと金運が上がるという言い伝えなどもあり、これを収集してる方もいます。

あの、美空ひばりさんも収集していたそうです。

その表情、形が鯛に似ているところから「鯛の鯛」(タイのタイ)と呼ばれています。
日本料理界で有名な小山裕久さんの著書にも「鯛の鯛」という本がありますが、この小さな骨から由来しているのでしょうか?気になっています。
「鯛の鯛」は肩甲骨と烏口骨の二つがつながって出来ています。
この骨は胸鰭を支えたり、動かしたりするのに使われます。
この風変りな形をした骨、古くは江戸時代の書物の中に「鯛中鯛」として紹介されています。

きっと魚を貴重なタンパク源として、それこそ骨の髄まで味わうように食べた当時の人たちの
食生活と遊び心がそのような名前を付けさせたのでしょうね。
真鯛以外の硬骨魚にも同じ骨があり、その種類独特の表情をしています。
そして鯛ではない魚のこの骨も「鯛の鯛」と呼ばれています。

子供の頃から、祖父に教わったこの「鯛の鯛」探しが好きで、魚を食べる度に骨を慎重に外して「鯛の鯛」を発掘していました。考えてみると、それで魚を上手に食べれるようになったのかもしれません。上手に「鯛の鯛」を探し出して見せると、感心して誉めてくれたものです。知識欲に楽しさと、誉められるという嬉しさが魚をより好きにさせてくれたきっかけだったのかもしれません。

小さなお子さんがいる家庭でも、こうした遊び心を伝えてあげたら良いコミュニケーションになると思います。

因みに、レストランや料理店でも魚を食べた後の皿に「鯛の鯛」をそっと飾っておく事があります。
気付いてくれたシェフや板前さん達から声をかけてもらうこともあります。
「お客さん、魚好きなんですね」って。
それがきっかけで、色んな魚を用意してくれたり食べさせて頂ける機会に恵まれたり・・・
祖父に感謝しています。

でも、実際は気付かれずにスルーされる事の方が多いですけどね。そのまま皿を重ねられて折れた姿は、哀愁が漂っています。小さい魚だとスプーンに乗せてみたりもします(笑)。

自分が昔の人になる頃に、若い世代に伝えてあげられる知識や物語をたくさん持っていたいですね。

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2008年2月22日 (金)

イチローに学ぶ

僕は昔からスポーツが大好きです。子供のころから好きなものには、夢中になり過ぎて食事も忘れて没頭するくらい熱中少年でした。本物を見てみたい!という熱い思いは自分が焦げてしまいそうなほど。岡山の田舎から、ビヨン・ボルグVSジョン・マッケンローの試合を見たさに、必死にアルバイトをして東京に来たものです。

本物を観る事でしか理解出来ない感覚って言葉では表わせないものですね。

僕が敬愛してやまないスポーツ選手の一人がメジャーリーガーのイチロー選手。毎年その一挙手一投足に全身の神経を集中してその活躍を見つめています。常に打率や安打数なども言える程に・・・

DVDで録画してあったイチローのテレビ番組でのインタビューを見ました。

そんなイチローが語っていた言葉のひとつひとつに共鳴を覚えます。

・オンとオフでは全く違う自分だと周りは言うが、ユニフォームに袖を通した瞬間から、クールでカッコイイ憧れられる存在に変身するのだと。完璧で理想に近い自分にスイッチオン出来る。

自分の信じるやり方を貫くには、自己評価が一番厳しくなければならない。自分の可能性を広げるには、自分で自分を高いレベルで妥協なく教育するしかない。

・「満足してはいけない」という事が、自分を高める向上心だとは全く思わない。何か課題や目標を定めて、達成したら大いに満足をするべき。そうでないと人間は気持ちがもたない。満足するのも自己評価。僕はむしろ満足人間です。満足の先には必ず次の満足に向かう課題が現れるもの。その時は、また全力でそれを目指せばいい。

本当に同感です。究極は自分との戦いであり、長い目で見た自分の将来像を信じること。

個人の成績はチームの勝利あってこそ。

フードアナリストの講師としても当てはまる名言の数々に、自分もそうありたいと思います。

一流のスポーツマンに共通しているのは、もっと上手になりたいと思う向上心。

今日より明日はさらに進歩していたいと思う強い気持ち。

こだわりのある人生、家族との大切な時間、楽しく過ごす仲間との時間、真剣勝負出来る教育者としての立場、フードアナリストとしての可能性の追求・・・

フードアナリストとして仲間との絆を大切に、ぶれることのない信念と信じる心、そして何より弛みない努力を続ける決意を改めて心に誓います。

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2008年2月19日 (火)

プライドの真贋

人は誰でもプライドを持っている。
 ただ、「この人はどんなプライドを持っているか」ということは、なかなか判らない。
実際に人は、とんでもないことにプライドを持っていることがあるからだ。
よく「逆鱗に触れる」という。何気ない一言で突然相手が怒り出し、理由も分からずに仲たがいしてしまう。こういうときは相手のプライドを傷つけたのだ。
プライド問題の厄介なところは、コンプレックスと表裏一体になっていることだ。一流と呼ばれる組織に守られている内は良いが、個人ベースでの周辺には、コンプレックスがまとわりついている場合が多い。だからプライドをくすぐっているうちは良いが、ちょっと的を外してコンプレックスを刺激すると、ビックリするような過剰反応を示したりする。人間関係のトラブルの多くは、プライド及びその周辺にあるコンプレックスに関係しているといっても過言ではない。
 高級ブランドの宗家でありながら、一族のゴタゴタで没落したのがグッチ家である。今ではグッチのブランドは転売されてしまい、グッチ家の人間は「グッチ」を名乗れない状況に置かれている。グッチ家のプライドは粉々にされてしまったわけだが、こういう時こそ、人間としてのプライドの真贋が問われる。その人のプライドが本物が偽者か。どの程度のものなのか?それは、プライドが危機にある時にこそ、はっきりと現れる。
 グッチ家が没落してから、グッチ家の当主に会って「商談をする」という貴重な体験をした人がいる。作家の山本一力さんだ。航空会社系列の会社で嘱託をしていた山本さんはビジネスマンとして、グッチの当主に会ったのだ。
 
 その時の様子を新聞のコラムに書いているのを読んで、本物のプライドを持った人間がどういうものかを教えられた。彼は、グッチ家の当主ロベルト・グッチ氏を次のように表現していた。
 『「これからは新しいブランドの商品開発を行い、市場でグッチを打ち負かします」。ドイツの名優クルト・ユルゲンスを思わせる厳格さと気高さとが重なり合った風貌のグッチ氏は、気負いのない口調で言い切った』(「朝日新聞」2006年6.27付)
会った場所は、東京・天王洲。そこまで来るのにグッチ氏は、浜松町からモノレールに乗って来たそうだ。また、いでたちも暑い最中、長袖のシャツにグッチ家の紋章が織り込まれたネクタイをビシっと締めていたという。その行動、立ち振る舞いの腰の低さに感心する。あのグッチ家の当主がです。
 本物のプライドは、決してすぐ人に解かるものではない。一見すると、普通と変わらないような態度や物腰、言葉、そして行動をとるのだ。

 プライドを鼻にかけるような人間とか、すぐにそれが匂ってくるような人間のプライドなどたかが知れている。そういうものをめったに出さない人間こそが、本物のプライドの持ち主なのである。それを察知するには、自分が礼を持って接するしか方法はない。

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2008年2月15日 (金)

トンカ豆

Photo 今年もショコラ旋風が吹き荒れたサロン・デュ・ショコラ。

多くのショコラティエの来日、競演で大いに盛り上がり高額チョコが軒並み売り切れというチョコバブル状態でした。

それほど食文化が豊かになったのか、情報に躍らされているのか・・・Photo_2

それにしても毎年繰り広げられる狂想曲にはついていけそうにもありません。

今年はパトリック・ロジェ氏のみにフォーカスを当ててサロン・デュ・ショコラに行ったことは前の日記に書きました。今年に入って、昨年度(07年度)の最優秀ショコラティエとしてパリ市より表彰されたパトリック・ロジェ氏は、まだ39歳。2000年にMOFを獲得。現在、若手No.1の呼び声の高い注目の人物です。35種類のクーベルチュールを操り多彩なショコラを生み出す才能は世界屈指。

「ショコラは探求するものではなく、何と組み合わせるかは天命で決まっている」が持論。

天才肌の彼が繰り出すショコラは、曇りのない透明感に溢れる芸術作品のようです。

中でも特筆の逸品がトンカとの組み合わせでありました。

トンカ豆(Tonka bean, Dipteryx odorata)とはギアナが原産の豆科植物で、香水にも使われているスパイスです。このトンカに含まれているクマリンという成分は、桜餅の香り成分として知られ,芳香族化合物の一種です(シナモンの香り成分のシンナムアルデヒドやコーヒーの香り成分であるカフェー酸とともに知られている)。バニラに似た芳香があり、苦く、芳香性の刺激的な味がするのです。

ビターなショコラとトンカの組み合わせは、今年を代表する最先端の組み合わせだったと感じました。

パトリック・ロジェ氏をはじめ、フレデリック・カッセル、ピーエル・マルコリーニ、デルレイ、オリオール・バラゲ、リシャール、などなど僕が今年食べたほとんどのTOPショコラティエたちが使用していました。

実際に聞いてみると、フランスでも料理やデセールにも使われる傾向にあるとか。

僕が贔屓にしているフレンチレストランのデセールでもトンカ豆を香りに使ったものが出て来た事があって気になっていました。

一部でのマニアックな香辛料から、新しいスター候補生へ昇華の「トンカ豆」に注目です。

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2008年2月 2日 (土)

FOODEX JAPAN 2008

Foodex 今年のフーデックスでの特別講演に出演します。

やっとチケットの見本が完成しました。

公式サイトにも情報が掲載され、特別講演というページもオープンしました。

http://www2.jma.or.jp/foodex/ja/vis_8.html

錚々たるメンバーの仲間入りは、気が引き締まりますが光栄でもあります。

頑張ってフードアナリストとして世の中にその存在を知って頂ける様に全力投球です。

お時間がある方は、ぜひ会場にお越し下さい。

応援よろしくお願い致します。

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