鯛の鯛
鯛の鯛って知ってますか?
全ての魚のカマの部分に魚の形をしている骨が有りますが、鯛の骨が一番綺麗な形をしていて、縁起物とされています。財布に入れておくと金運が上がるという言い伝えなどもあり、これを収集してる方もいます。
あの、美空ひばりさんも収集していたそうです。
その表情、形が鯛に似ているところから「鯛の鯛」(タイのタイ)と呼ばれています。
日本料理界で有名な小山裕久さんの著書にも「鯛の鯛」という本がありますが、この小さな骨から由来しているのでしょうか?気になっています。
「鯛の鯛」は肩甲骨と烏口骨の二つがつながって出来ています。
この骨は胸鰭を支えたり、動かしたりするのに使われます。
この風変りな形をした骨、古くは江戸時代の書物の中に「鯛中鯛」として紹介されています。
きっと魚を貴重なタンパク源として、それこそ骨の髄まで味わうように食べた当時の人たちの
食生活と遊び心がそのような名前を付けさせたのでしょうね。
真鯛以外の硬骨魚にも同じ骨があり、その種類独特の表情をしています。
そして鯛ではない魚のこの骨も「鯛の鯛」と呼ばれています。
子供の頃から、祖父に教わったこの「鯛の鯛」探しが好きで、魚を食べる度に骨を慎重に外して「鯛の鯛」を発掘していました。考えてみると、それで魚を上手に食べれるようになったのかもしれません。上手に「鯛の鯛」を探し出して見せると、感心して誉めてくれたものです。知識欲に楽しさと、誉められるという嬉しさが魚をより好きにさせてくれたきっかけだったのかもしれません。
小さなお子さんがいる家庭でも、こうした遊び心を伝えてあげたら良いコミュニケーションになると思います。
因みに、レストランや料理店でも魚を食べた後の皿に「鯛の鯛」をそっと飾っておく事があります。
気付いてくれたシェフや板前さん達から声をかけてもらうこともあります。
「お客さん、魚好きなんですね」って。
それがきっかけで、色んな魚を用意してくれたり食べさせて頂ける機会に恵まれたり・・・
祖父に感謝しています。
でも、実際は気付かれずにスルーされる事の方が多いですけどね。そのまま皿を重ねられて折れた姿は、哀愁が漂っています。小さい魚だとスプーンに乗せてみたりもします(笑)。
自分が昔の人になる頃に、若い世代に伝えてあげられる知識や物語をたくさん持っていたいですね。
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