プライドの真贋
人は誰でもプライドを持っている。
ただ、「この人はどんなプライドを持っているか」ということは、なかなか判らな い。
実際に人は、とんでもないことにプライドを持っていることがあるからだ。
よく「逆鱗に触れる」という。何気ない一言で突然相手が怒り出し、理由も分からず に仲たがいしてしまう。こういうときは相手のプライドを傷つけたのだ。
プライド問題の厄介なところは、コンプレックスと表裏一体になっていることだ。一 流と呼ばれる組織に守られている内は良いが、個人ベースでの周辺には、コンプレッ クスがまとわりついている場合が多い。だからプライドをくすぐっているうちは良い が、ちょっと的を外してコンプレックスを刺激すると、ビックリするような過剰反応 を示したりする。人間関係のトラブルの多くは、プライド及びその周辺にあるコンプ レックスに関係しているといっても過言ではない。
高級ブランドの宗家でありながら、一族のゴタゴタで没落したのがグッチ家である 。今ではグッチのブランドは転売されてしまい、グッチ家の人間は「グッチ」を名乗 れない状況に置かれている。グッチ家のプライドは粉々にされてしまったわけだが、 こういう時こそ、人間としてのプライドの真贋が問われる。その人のプライドが本物 が偽者か。どの程度のものなのか?それは、プライドが危機にある時にこそ、はっき りと現れる。
グッチ家が没落してから、グッチ家の当主に会って「商談をする」という貴重な体 験をした人がいる。作家の山本一力さんだ。航空会社系列の会社で嘱託をしていた山 本さんはビジネスマンとして、グッチの当主に会ったのだ。
その時の様子を新聞のコラムに書いているのを読んで、本物のプライドを持った人 間がどういうものかを教えられた。彼は、グッチ家の当主ロベルト・グッチ氏を次の ように表現していた。
『「これからは新しいブランドの商品開発を行い、市場でグッチを打ち負かします 」。ドイツの名優クルト・ユルゲンスを思わせる厳格さと気高さとが重なり合った風 貌のグッチ氏は、気負いのない口調で言い切った』(「朝日新聞」2006年6.27付)
会った場所は、東京・天王洲。そこまで来るのにグッチ氏は、浜松町からモノレール に乗って来たそうだ。また、いでたちも暑い最中、長袖のシャツにグッチ家の紋章が 織り込まれたネクタイをビシっと締めていたという。その行動、立ち振る舞いの腰の 低さに感心する。あのグッチ家の当主がです。
本物のプライドは、決してすぐ人に解かるものではない。一見すると、普通と変わ らないような態度や物腰、言葉、そして行動をとるのだ。
プライドを鼻にかけるような人間とか、すぐにそれが匂ってくるような人間のプラ イドなどたかが知れている。そういうものをめったに出さない人間こそが、本物のプ ライドの持ち主なのである。それを察知するには、自分が礼を持って接するしか方法 はない。
ただ、「この人はどんなプライドを持っているか」ということは、なかなか判らな
実際に人は、とんでもないことにプライドを持っていることがあるからだ。
よく「逆鱗に触れる」という。何気ない一言で突然相手が怒り出し、理由も分からず
プライド問題の厄介なところは、コンプレックスと表裏一体になっていることだ。一
高級ブランドの宗家でありながら、一族のゴタゴタで没落したのがグッチ家である
グッチ家が没落してから、グッチ家の当主に会って「商談をする」という貴重な体
その時の様子を新聞のコラムに書いているのを読んで、本物のプライドを持った人
『「これからは新しいブランドの商品開発を行い、市場でグッチを打ち負かします
会った場所は、東京・天王洲。そこまで来るのにグッチ氏は、浜松町からモノレール
本物のプライドは、決してすぐ人に解かるものではない。一見すると、普通と変わ
プライドを鼻にかけるような人間とか、すぐにそれが匂ってくるような人間のプラ
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ちょっと懐かしいほのぼのドーナツ(2009.02.11)
- 願いが叶うレストラン(2009.01.26)
- 新しいレストラン格付け本が誕生 !(2008.12.10)
- 日常の小さな楽しみ(2008.12.04)
- 北京オリンピック「光と影」(2008.08.23)
