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2008年5月

2008年5月29日 (木)

「吉兆」騒動に想う

日本料理の最高峰と言われる料亭「吉兆」の歴史は思いの外長くない。創業は1930年。初代・湯木貞一(ゆき ていいち)さんが一代で築き上げた。「吉兆」は近代日本料理史上の奇跡である。

神戸の料理屋「中現長」の長男として1901年に生まれた。家の方針で上級学校への進学は許されず、15歳から料理修行を始めた。
 湯木貞一さんは、このまま人参などを相手に生涯を捧げてよいのだろうかと葛藤していた時に、松平不昧公の茶会記を読み、その懐石料理の季節感にふれて、料理を一生の仕事とする決意をする。そして、1937年(36歳)には表千家の門を叩き、本格的に茶道の勉強を始めている。
 1930年(29歳)から「中現長」を離れて自分の店を持つが、店の繁盛や戦禍の為に店は転々とするも、贔屓の客は離れなかった。それどころか、良い不動産を斡旋したり、良い条件で資金提供したり、彼の才能に惚れて支持する人々が絶えなかった。ついには1961年(60歳)に東京進出を果たす。
 こうした躍進を支えたのはもちろん彼の料理である。飲食に茶道の趣向を取り入れたのである。ただ旨いだけでは満足しなかった。「吉兆」の料理は器も客室の設えも含めて、五感で味わう料理である。

湯木貞一氏はコレクターとしても猛者だったようだが、店の儲けは殆ど美術品に注がれたと言う。彼はこれを店のもてなしでどんどん使ったと言う。それが彼なりの社会還元だった。今は大阪に湯木美術館もあり、多くの人々の目を楽しませている。

今回、船場吉兆が廃業の報道に触れ、僕もテレビやラジオでコメントを求められました。
コメントとしては、先ず創立者である湯木貞一さんが立派な方であったこと。創業から、ここまでの世界的な信頼を築き上げた功績に対しての敬意をコメントで表しました。そして、起こしてしまった事件は、人の弱い部分が、目先の利益に判断を狂わせた悲しい出来事であり誠に残念であったと。大切なのは、働いていた従業員の方々も仕事を離れれば消費者であり、お客様の立場であるということ。その立場で自分たちの店の行為をみれば認められないお客様への裏切りであったこと。自分の家族に食べさせたくない状況の料理を運ぶ気持ちの苦痛を思いはかれなかった責任は重いと思うという部分にも触れました。

しかし、一番大切なコメントは、このことをきっかけに、今後このようなことが起こらないように食の世界全体で真摯に受け止め、消費者への安全と安心を提供出来るように皆で努力して行かなくてはならない。消費者それぞれが、食の安全や食べるということに対して厳しい目線をもっているからこそ、誠実に取り組んでいる作り手には尊敬や信頼も集まるのです。という部分でした。

結論は、僕が重要視したコメント部分はカットされてしまったのです。

番組のスタンスとして、吉兆の功績を認めた上で起こした事件の部分を反省して、残っている吉兆で誠実に働いていらっしゃる方々へエールを送るという感じはありませんでしたね。コメンテーターも、創業者の代からこのような不正があったのでは?というコメントをされていましたが、故人に対して慎重な発言をして欲しかったというのが本音です。

吉兆で誠実に働く従業員の方々にも家族がいて、生活があるという心配りを持ったコメントが入っても良かったのにとは個人的に思います。言葉やテレビの影響を考えると「不正によって“吉兆”全てが悪の巣窟」的な報道は、残念であります。

視聴率のためにはカットする部分に正しい情報も含まれるのは分かっていても、呼び出されてインタビューを受けたり、誠実にコメントした時間が虚しいと思ってしまいますね。

しかし、こうした場面でのコメントにブレがあってはなりません。

私は、どんな場面でも公平で公正、中立を守るフードアナリストなのです。

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2008年5月27日 (火)

フードフランス 2008/2009

豊かで奥深いフランス料理の世界とアラン・デュカスが見出したフランス各地の若いシェフたちの才能を、世界に向けて発信する「フードフランス」という食の企画が、東京は青山のフレンチレストラン「ブノワ」を舞台に繰り広げられている。

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「フードフランス」は、フランス料理界の未来を担う若き才能あるシェフを後押しし、伝統と風土を基本としたフランス料理の奥深さをアピールすることを目的に、アラン・デュカス氏の発案により2003年パリのホテル「プラザ・アテネ」を舞台に開催されました。2006年までにフランス各地方から43人の若手シェフが選ばれ、それぞれの料理を通じてフランス料理は時代とともに進化し、ダイナミックかつ多様性に富んだものであることを証明しています。

まだ世界が知らないフランス料理の“今”と“これから”を知る素晴らしい機会に心を躍らし、参加して来ました。

ヨウニ・トルマネンが作るのは、オリーヴオイルや柑橘類、パスタなどを使用した、地中海の香り漂うフランス料理。シンプルな調理法と斬新な食材の組み合わせで、常に驚きと発見を味わわせてくれる。その完成度の高さは、絶え間ない探究心と素材に対する真摯な姿勢の賜物。また色彩の美しさは、太陽に光り輝くコート・ダジュールの海を感じさせてくれる。

食文化への造詣が深く、またフランス文化への関心が高い日本でも2006年より「フードフランス」が開催され、2年間で11人のシェフが来日し、大勢の美食家やプレス関係者が、フランス料理の“今”と“これから”を堪能しています。

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「フードフランス」に参加するシェフ達は、パリ以外、時には本当に小さな町や村で、その土地の風土と味にこだわりながら活躍する若手シェフであり、21世紀のフランス料理の担い手です。その土地の伝統的な料理や食材にオリジナリティーと創造性を吹き込む若く才能あるシェフは、フランス人とは限りません。「フードフランス2008/2009」では、京都から日本人、コート・ダジュールからフィンランド人、コルシカ島からイタリア人、そしてローヌ・アルプ、ブルゴーニュ、オーヴェルニュ、ノール・パ・ド・カレの4地方からフランス人のシェフを迎えます。アラン・デュカスに選ばれた彼らの料理を通して、国際的に進化する「フランス料理」の“今”と“これから”、そしてその多様性をこの東京で発見出来る楽しみを体験してみてはいかがでしょう。

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日程 

1.2008年4月25日(金) ~4月28日(月)【終了】
シェフ:奥村直樹 <匠奥村>

2。2008年5月22日(木)~5月27日(火)【終了】
シェフ:ヨウニ・トルマネン<ラ・レゼルヴ>

3.2008年7月3日(木)~7月8日(火)
シェフ:ルネ&マキシム・メイユール<ラ・ブイット>

4.2008年10月2日(木)~10月7日(火)
シェフ:フレデリック・ドゥーセ<オテル・ド・ラ・ポスト>

5.2008年11月20日(木)~11月25日(火)
シェフ:ダビデ・ビセット<カサデルマール>

6.2009年1月22日(木)~1月27日(火)
シェフ:フランソワ・ガニェール<レストラン・フランソワ・ガニェール>

7.2009年3月12日(木)~3月17日(火)
シェフ:アレクサンドル・ゴティエ<ラ・グルヌイエール>

※プログラムはシェフの都合により変更になる場合もありますので事前にお問い合わせください。
03-5468-0887

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2008年5月19日 (月)

From沖縄「塩スイーツ」

H0000002262 今日、福岡の友から沖縄のジェラートが届いた。
「安・ISHIGAKI GELATO」という店の安藤彰敏氏の手によって生み出されたジェラートは、珍しい石垣島の食材を使用したフレーバーから、定番まで数多く揃っていて全国にその名を馳せている。

お店では、手作りのジェラートを毎日並べているので、常にできたてのジェラートが堪能できるのだという。そんな、貴重なジェラートが大層なパッケージで届いたのだ。その中でも人気No.1。「石垣の塩」の中でも三ヶ月掛けて数キロしか取れない「珠」1K1万円の塩を使った石垣ジェラートだそうだ。

沖縄の青い珊瑚礁を思わせるブルーグリーンも美しく、旨みを含んだほんのりとした塩気と牛乳のコクがバランス良く口の中で広がる最上の味わいです。

こりゃウマイ!!!

現在の「塩スイーツ」ブレークは、フランスの小さな町から始まった。

E0009722_1154132 1977年、ブルターニュ地方の港町キブロンで、「Le Roux」というパティスリーが開業。キャラメリエの称号を持つ唯一の職人であるアンリ・ルルー氏が生み出した「C.B.S.」(セー・ベー・エス)は、キャラメル・ブール・サレ、つまり「塩バター入りキャラメル」の意味。もともとこの地には、「ニニシュ・ド・キブロン」という、名物の棒つき飴があり、キャラメル味には、現地の有塩バターが使われていた。

塩スイーツ流行の起源に、仏ブルターニュ地方の「海塩」文化が見て取れる。

「C.B.S.」は、トロリと柔らかな甘塩っぱい口溶けにナッツの香ばしさと食感が何ともいえない。キブロンは、タラソテラピーで有名な夏のリゾート地。ここを訪れるセレブの口コミによって、この知る人ぞ知る美味が世界に広まったのである。

商標登録もされている、アンリ・ルルーの「C.B.S.」
日本でも、伊勢丹新宿店がいち早く紹介しファンを増やしていった。
そして2007年5月、同店内に、待望の日本第一号店がオープン。厚焼きクッキーのようなブルターニュの伝統菓子「ガレット・ブルトンヌ」や、塩入バターキャラメルC.B.Sのペースト、C.B.S.入りのタルトなど、ラインナップも豊富。タブレットと言われる板チョコレートも、粒塩入りの「アンブラン」「ゴビロ」の人気が高い。

現地の伝統菓子ガレット・ブルトンヌや、塩キャラメルペーストのタルティーヌなど、おなじみの菓子に新しさをプラスした塩スイーツが支持を広げたのだ。

塩スイーツは、新しいようで、実は懐かしい。子供の頃にも「塩見饅頭」や「塩羊羹」などがあったくらいだし。
菓子への注目が高まり、食べ手が使用素材について詳しく知り、違いを味わい、食べ比べてみたいと考える時代。だからこそ、これまでも、隠し味として力を発揮していた「塩」が、脚光を浴びる形になった。そんな探究心に裏打ちされた塩スイーツ、これからも、その人気は続きそうだ。
※石垣の塩 - 珠塩(たまじお)
石垣島の珊瑚礁を育む美しい海水のみを原料として丁寧に作り上げられた天然海塩。 その中でもじっくり熟成させて、仕上がりまでに 3~5ヶ月もの時間がかかる珠塩(たまじお)は甘味と旨味を持った最上級品。

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2008年5月16日 (金)

髪の毛に「孫は優しい」???

Photo 抜け毛対策の基本は、抜け毛の原因を知る事から始まります。抜け毛の原因を解き明かし、立派な髪を育てましょう。
バランスの良い食生活をしていない場合、十分に髪へ栄養がいかず髪が育たなくなり、抜け毛が進行する場合があります。

抜け毛に悩まない為には、早い段階から抜け毛予防をしておくことが大切です。
食と髪の毛の関係を知り、少しでも抜け毛に対するリスクを減らしましょう。

「マ ゴ ワ ヤ サ シ イ」
抜け毛で食生活に気をつけようと思った時に思い出してほしい魔法の言葉です。

マ・・豆類
ゴ・・ゴマ類
ワ・・ワカメ(海藻類)
ヤ・・野菜類
サ・・魚類
シ・・シイタケ
イ・・芋類

修行僧のような食生活ですが、髪にとても良い食事です。

睡眠と抜け毛には深い関係があります。

皆さん、徹夜で仕事したら疲れますよね?
そんな時、疲れを回復するには睡眠をとるしかありません。

それは髪も同じです。
睡眠をとらないと、髪の疲れも取れないのです。

そして、何が悲しいのかというと、疲れが取れない場合
身体の機能が低下しますが、1番最初に停止するのが「髪」なのです・・・

つまり「抜け毛」の始まりです。

他の臓器と違い、髪がなくても生命に危険はありませんが最初とは悲しすぎます。

他の臓器、細胞への栄養が不足しているとき、真っ先に栄養を止められるのも「髪」なのです。
睡眠・栄養が不足した場合、抜け毛が増えるのはこんな理由があったからなのでした。

22:00~02:00は体の成長や頭皮にとってゴールデンタイムと呼ばれ毛髪が1番成長する時間帯なのです。

現代人の生活にはちょっと厳しいこのゴールデンタイム、
この時間に睡眠がとれる環境を作ることも抜け毛への予防の第一歩。
実際は難しいですが、知っていることが大事です。

バランス良く意識して食べるという習慣が、あなたの髪の寿命を延ばします。

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2008年5月12日 (月)

味覚を磨こう

Artichoku 旬の食材が色鮮やかに店頭にあふれている。味覚は視覚や聴覚と違って年をとっても衰えにくいとされるが、中高年の場合、油断は禁物。色々なものをよくかんで食べると機能が保たれ、いつまでもおいしさを楽しめるのです。

料理研究家である服部栄養専門学校の服部幸應校長の著書に書いてある心配事が気になった。若い人の味覚の低下だ。同校では新入生全員に味覚テストを実施する。砂糖(甘み)・塩(塩味)・酢(酸味)・キニーネ(苦み)・グルタミン酸(うまみ)の5つの基本味を蒸留水で濃度0.001-0.004%の4段階に薄め、味を見分けるというもの。

一番薄いもので5つの味を区別できた割合は20年前なら50%強だったが、最近は27%。一番濃いものでも全部正解した生徒は半分だったそうだ。「味の微妙な違いが分からなくなっている」と嘆く。
味覚を鈍らせる犯人として服部校長は「ばっかり食」「ばらばら食」といった食事スタイルを挙げる。「ばっかり食」とは同じものばかり口にする食べ方。ハンバーグ定食の場合なら、最初にハンバーグを平らげ、次は付け合せのニンジンを食べ尽くし、最後はみそ汁を飲み干す。

これでは口の中で単調な味が続き、味覚への刺激が足りない。「箸をつける料理を次々と変えることで味が混ざり合い、味覚が鍛えられる」。
「ばらばら食」は家族や友達が一緒に食事をしていても別々の料理を食べる場合を指す。ファミリーレストランで見かける光景だが、これでは同じものを口にして「おいしい」という感想を分かち合えず、味覚が鍛えられない。核家族化などによって味覚を養う機会が失われている。

Kaki 中高年の場合はこうした食生活に加えて、薬の服用や入れ歯によるかみ合わせの悪さが原因で鈍ることがある。「味が薄く感じる」「味が分からない」。こうした症状が長引くと味覚障害が疑われる。しかし、味覚障害の約3割の患者は亜鉛を補えば回復している。

「甘い」「辛い」などを感じられるのは、舌やあごに点在する味蕾(みらい:味細胞)が味覚情報をとらえ、神経を通じて脳に伝達しているからだ。味細胞はほぼ7~10日周期で入れ替わると考えられており、新たな細胞を生み出すのに不可欠なのが亜鉛である。

日本人が1日に必要な摂取量は男性12mg、女性10mg。食生活の偏りで亜鉛欠乏に陥るほか、降圧剤や利尿剤など服用薬の種類によっては体内の亜鉛を奪い取ることがあるので、医師などに相談することも大切だ。

亜鉛を多く含む食材の代表は牡蠣(かき)。大きいものだと1-2個食べれば1日の必要量が賄える。最近は亜鉛を含むサプリメントも登場。コメも相応の亜鉛を含む。亜鉛不足解消には毎日3食、ご飯を食べるとよいのだ。※ビタミンCと同時に摂取する事で、亜鉛の吸収が高まります。

味覚を守る基本はよく噛むこと。食べ物を細かくかみ砕き、だ液とよく混ぜ合わせることで、味細胞は味覚情報をとらえられる。「おいしいか、おいしくないか」「この味は他のどの味に似ているか」など味を意識しながら食べることでも大いに鍛えられる。

食事を楽しむには香りも重要な役割を演じている。風邪で鼻が詰まると何を食べてもおいしく感じない経験は誰にもあるだろう。香りに味覚増強効果があるか実験した結果がある。ストロベリーの香りなど甘さを喚起する香りをショ糖溶液に加えたところ、加えないものより強い甘みを感じることが分かったそうだ。酸っぱさでも同じことが起きるという。

糖尿病や高血圧で食事制限を受けると、薄味の料理を食べなければならない。人工香料などで風味を工夫すれば、糖分・塩分量を変えなくてもおいしく食べられそうだ。

味覚を鍛えるには…
「ばっかり食」「ばらばら食」を避ける
同じものばかり食べず、おかずの次にご飯、みそ汁、またおかずといった要領で少しずつ順番に
とにかくよく噛むことが大切です。
食材を細かく、だ液がよく出るように
味を意識しながら食べる
味覚は脳の働きも重要。それまで食べたものと比べておいしいかどうか考えてみる
亜鉛不足に注意
味細胞の入れ替わりを促すことです。

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2008年5月 8日 (木)

顔のテカリはこれで解消!

【世界が認めたすぐれた薬効】

Photo クミスクチンは、うっちん(ウコン)やグァバと並ぶ沖縄三大薬草の一つです。シソ科の多年草で、成長すると1メートルほどになり、白色や薄紫色の美しい花を咲かせます。原産地は中国南部やインド、東南アジア方面といわれ、長く突き出した雄しべ・雌しべが猫のひげに似ているところから、マレー語で「猫のひげ」を意味するクミスクチン「KumisKuching」と命名されました。

世界各国でその高い薬効が認められていて、ドイツでは腎臓の薬として、オランダやフランス、スイスなどの薬局でも利尿薬として扱われています。クミスクチンの成分はまだ十分には解明されていませんが、各種ミネラル成分が豊富に含まれています。なかでもカリウムが血液や体液の水分貯留量を下げて利尿作用を促進し、血圧を降下させるとされています。血圧が下がれば心臓の負担も軽くなるとされています。

その他にもオルソシホニンという成分や、シソ科の植物に含まれているロズマリン酸という成分も注目されています。ロズマリン酸には、食べ物に含まれている余分な糖分や脂肪分が腸に吸収されるのを阻害する働きがあり、その結果、肌の皮脂への負荷が軽減されて、美肌効果が期待されています。その他にもロズマリン酸は、シソ科の植物に含まれているポリフェノールの一種で過剰になっている免疫反応を正常に戻す働きがあり、花粉症などのアレルギー症状を軽減する物質としても期待されています。

体の内側から美しくなりたい。クミスクチンはそんな女性の強い味方かもしれません。

肝心の味ですが、サッパリとした清涼感を与えてくれる爽やかなシソの様な味がします。シソの香りが苦手という方は、ハチミツなどをお好みに合わせると、おいしくいただけます。

顔のテカリにはクミスクチン茶といわれるほど。

夏の前にお肌の調子を整えてはいかが?

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2008年5月 7日 (水)

ある愛の詩

Euroart その人懐っこい笑顔は、いつも訪ねる度に元気をくれた。

本当に美味しいチーズを完全な状態に熟成させて提供してくれる稀少なチーズ専門店「EURO ART(ユーロアール)」はご夫妻でお店を営まれている。我が家では、いつもこの店でチーズを買い、たくさんのチーズの知識を授かっている。本当のチーズの美味しさを教えてくれた恩人でもある。

ご主人は日本国内では数少ない本場の有資格者(フランス・チーズ鑑評騎士)でありながら、謙虚で誠実な人柄。奥様は、いつも笑顔で清純な品性に溢れた素敵な女性で、とても仲睦まじいご夫婦だ。そのチーズに対する熱意と姿勢は、日本でも屈指の名店と評されている。

大量生産のメーカー品ではなく、修行中に知り合ったヨーロッパの農家が作ったものを売っています。正に通好み、といったところですが、レストランのシェフなどのプロも大勢買いに来て、時々レストランのシェフが集まって試食会を開いたりもしているほど。

絶対の信頼を寄せ、ご夫婦の人柄に惹かれ、かれこれ5年ほど通っています。

ここ暫く、店頭に奥様の姿がなく、体調を崩されていたと聞いていた。

今日、いつものようにお店を訪ねて、さて何を買おうかとショーケースに目をやっていて、ふと振り向いたら店の奥に白い花に囲まれた奥さんの笑顔の写真が飾られていた。

「えっ?えっ?」・・・解かってしまったが、信じたくなかった。

奥から出て来てくれたご主人が、4月21日に亡くなられたことを教えてくれた。享年51歳という若さ。

・・・・・・・・・・・言葉が出ない・・・・・・・・・・・・

ただただ、溢れる涙。去来するあの言葉や笑顔、在りし日の姿。

「チーズは栄養に富んで体にも良いからしっかり食べてね」と、帰りにドライ・イチジクも持たせてくれましたね。「このゴーダチーズは、コクがあってまるでキャラメルのような味わいの深さですよ」と子供っぽくはにかんで教えてくれましたね。

お互いの家で飼っている猫について話し込みましたね。

もう、あの笑顔に逢えません。

神様は残酷です、あんなにも素敵で人を幸せな気持ちにしてくれる人だったのに・・・

出会いから僅か5年。ご主人は、奥様との出会いからの思い出をポツリポツリと話して聞かせて下さいました。本当に出会ってから短い間でしたが、濃密でひと時も離れる事のない二人でした。最初は出版社で務めながら、仕事帰りに店に来て、エプロンをして手伝ってくれた所から、ようやく軌道に乗ってこれから!という矢先の事でした。最後は、私の胸の中で「出逢えてよかった。楽しかった・・・」と言ってくれて、手を握り合えたそうです。

泣くだけ泣いて、店を開けました。と、語るその目の奥に「二人で開いたこの店を守る事が奥様への感謝なのだ」という意志を感じます。

「5分で良いから妻と話したい」「目を瞑れば妻はいつも傍に居る」という哀切な言葉に、あの素敵な笑顔が瞼に浮かびます。

ありがとうございました。そして、どうか安らかに眠って下さい。

私たち家族は、お世話になった恩を一生忘れません。微力ながら、ご主人を応援し、いつまでも奥様がお奨めしてくれたチーズを買いに行きます。

この話は、書いては消し・・・掲載を悩みました。しかし、この店の魅力とご夫婦の残された店への感謝として僕に出来る事を考えた時、自分の評価としての素晴らしさを紹介し、一人でも多くのお客様に支持される様に応援することだと思ったのです。

大変な人生を乗り越えて、出逢い、美しい愛を育くまれたお二人。

出逢えた奇跡と運命の切なさを感じずにはいられません。

食を通じて出逢えた奇跡を大切に胸に刻んで前に進もうと思います。

【ユーロアール】〒152-0001 東京都目黒区中央町2-35-17。Tel.: 03-5768-2610  東急東横線学芸大学駅より徒歩約5分。西口から、東横線の高架に沿って祐天寺方面へ。暫く進むと道は東横線より左にそれますが、道なりに進むと五本木交差点。交差点手前の植え込みに隠れたお店です。ユーロアールのホームページhttp://www.euro-art2001.com/

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2008年5月 4日 (日)

そっちの方がいい人生

Book_4 さて、5月に入りました。年齢を重ねる毎にその時間の経過スピードは加速度を増してる感じがして、妙に焦る気持ちと「なるようになるさ」、という楽観が交差してます。

フードアナリストの検定試験が6月22日に全国都市(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡)で開催されます。http://www.foodanalyst.jp/examination.php?i=00000000010

最近では、講師として教壇に立っています。自分が教えた受講生達が試験を受けて、合格を目指すというシーンに“ドキドキ”を感じます。ある種、自分が受ける以上に緊張したり、合格して欲しい!と、切に願うものですね。

やはり、縁あってフードアナリストという資格に出会い、自分に投資して、真剣に勉強する方々に向かう訳ですから、講師をするという責任は重圧を感じる程です。僕だけでなく、他の認定講師の方々をみても、皆さん並々ならぬ準備と予習を重ね、教壇に立っておられます。教える事は、また学ぶ事でもあります。

ただ、教えるためには、教わる10倍の努力をして臨まないと充分な内容が伝わらないというのが実感です。

スポーツなどの世界でも、練習で10出来る事も、試合では5出来ればいいと言われます。この「5」が実力だと考えます。ですから、今ある資格や、認定の級などに甘んじるのではなく日々の努力と研鑽が、先の自分を作るのだと思うのです。

受験でも同じ。試験を受ける過程で努力したか否かが大切。悩み、苦しみ、それでも続けて来たものが必ず自分を助ける日が来るものです。

「ある時期ちゃんと努力する」という目的を達成したなら、落ちても受かってもどっちでもいいやという心境でいいと思います。たぶんどっちになってもそれが「人生の正解」。

ボクもいままで不本意なことがいろいろありました。人より出来ない、結果が悪いなどという事からのコンプレックスに悩んだ時期もあります。でも、それも「正解」であったのだと今は思えます。いや、むしろそっちの方がいい人生だったとさえ思います。

器用ではないですが、こうして多くの方々と出会えて、共通の目標に向かい、学び、価値観を共有出来る幸せは、順調であったなら築けなかった信頼関係だと思います。

受験生をお持ちの皆さん、ご家族で頑張った時期を大切に思い、結果に対しては「どっちも正解」と頑張った事に労いと愛情を注いで下さいね。

それにしても、遠回りも正解だと思えるようになるまで、十何年かかったかな。

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2008年5月 2日 (金)

ボワシエ・ペタルチョコレート

Photo 素敵なお土産を頂きました。

アンティーク調のパッケージを開けると、フワっと立ち上るいい香り。そこにはエレガントな花びらのフォルムをしたブラック、キャラメル、ホワイト、ピンク、グリーン、パープルなど見た目にも美しい華やかなチョコレートが並んでいます。

ショコラの祭典として名高いパリ・サロン・ド・ショコラ、2003年のイノベーション(革新的)部門で準グランプリを受賞した「ボワシエ」のペタルチョコレートです。

「ボワシエ」はパリ16区にある1827年創業の老舗洋菓子店。
産業革命期の19世紀後半にはヴィクトル・ユーゴーが称賛の詩を読み上げたという逸話も残っています。
老舗のパティスリーでありながら、伝統と革新性を融合させた新しいスイーツの提案をしている点でも、高く評価されています。

ペタルチョコレートのペタルとは花びらという意味。
詰め合わせた姿が花束を思わせるエレガントで独特な花びらの形をしたチョコレートに、紅茶の葉茶やラベンダー、ジャスミンなどをトッピング。その調和により生まれた味わいと、7種の香りが楽しめます。

チョコレートに混ぜ込まれた香りではなく、茶葉や乾燥ラベンダーなどが粒で散らばっている事でチョコの味わいと香りの混ざり具合が絶妙なバランスとなって美味しさを立たせています。

Photo_2 いつもと違う贈り物に喜ばれそうです。
これが母の日の贈り物でも、お洒落ですね。パッケージも素敵です。 

東京駅八重洲口・東京大丸デパートにて買うことが出来ます。

 内容  カカオニブ(ブラックチョコ)、キャラメルティー(ミルクチョコ)、バラ(ピンク)、すみれ(パープル)、ラベンダー(ホワイトチョコ)。ジャスミン(ホワイトチョコ)、くまつづら(グリーン)の
7種類入り。 

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2008年5月 1日 (木)

自由が丘「いちばんや」

Photo_2 何て事はないラーメンのスープ。しかし、その琥珀色の澄んだ液体の中に込められたこだわりというものは、ある意味店主の人生そのものなのかもしれない。

自由が丘の「いちばんや」という名のラーメンが好きだ。おそらく、既成概念や固定観念の類で判断すると物足りないスープと感じてしまうかもしれない繊細さではある。しかし、ここのスープは、毎回全て飲み干してしまうほど。いや、飲み干してこそ、その味わいの深さを知る。

日頃、あまりラーメンは食べるジャンルではないが、料理としてスープを欲する「いちばんや」は身近なホッとする場所。家族で訪れる安心の店でもある。

独自の基準で厳選した安心素材をふんだんに使用し、時間と手間をおしまずにじっくり煮込んだ、100%手造りの天然だしスープは、その滋味溢れる深みの奥に丁寧な仕事が見て取れる。化学調味料は一切使用していない無添加のスープ(先ダレにも使用していない)は味わってみる価値あり。

Photo_3 既存のラーメン屋と違うのは、店の在り方にも強い信念と哲学をもっている点。お客様との距離感を心がけている。店創りのこだわりとして、「どんな空間」で召し上がっていただければ、「ラーメンが美味しく感じ」よりお客様に満足していただけるかを真剣に考えました。店造りの基本も当然ここにあると考えます。名前は「いちばんや」と名付けました。八つの「いちばん」を目指してがんばりますという気持ちをこめて!!

「 一、スープ 二、麺 三、素材 四、器 五、水 六、店 七、サービス 八、お客さまの満足」

と、店主は語る。

華やかなラーメンのアピール合戦の世の中で、全く我が道を行くこの店のスタンスに共鳴を覚える。

日々精進、ラーメン作りは一生の修業とする店主の存在を密かに応援している。

毎回、微妙に味が安定していない部分もある。それは、体調だったり新しい試みだったり・・・食材のコンディションの差であるのかもしれない・・・それほど繊細な仕事にこだわり、時間をかけて丁寧に仕込んでいるのだから、むしろその微妙さを楽しむのが正解。

さて、今日はどんなスープに仕上がったかな?

静かにジャズが流れる、この店のスープの完成まで付き合ってみたい。

【写真中央】しろ醤油三種入りラーメン(しろ醤油ラーメンにマグロの香味焼き、味付け玉子、チャーシューがついてます。)

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